「コラム」 2019年8月

          「金浦の歩み」冊子編集の最終目的とは

 わが故郷の記録「金浦の歩み」を2018年6月に完成させ発刊記念行事も開催しました。
明治から150年という節目に区の文化的事業として185頁・53項目にも及ぶ冊子編集には、多くの区民の協力の下に村挙げての取組となりました。

発刊記念事業の講演会の際、神戸大学人文学研究科の講師から次のような助言がありました。「金浦の歩みは通過点であってゴールではない。歩みを止めないでそれぞれが発信者になるように。地域の宝をみんなで守る気運をさらに高めてほしい」と

 

 今や日本の人口は2009年をピ-クに10年連続で減少し、兵庫県は北海道に次いで2番目に減少人口が多いと報じられていました。(2019.7)特に地方、過疎地は継続した地域をどう構築するかが大きな課題となっています。

その意味では、「金浦の歩み」などは、過疎地の文化的保持に繋がる事例とみることが出来ます。しかし、問題は保持の先の地域再生にあるのです。しかも、おらが村の未来が描けていません。前述の助言には深い意味が込められていたのです。

そこで攻めの姿勢をもってアクションを起こすことが必要です。そのキーワードとは、地域プロジェクト・参画と協働・連携と交流・地域資源と文化の発掘・ネットワークによる情報交換・担い手の育成・女性の活躍・外部人材の活用です。如何でしょうか。

 私達の村では、どのように地域づくりを進めていけばよいのかが大きな課題です。既に地域再生・持続可能な村づくりに取り組まれている所の事例に学びたいと思っています。皆さんからいろいろな実践事例・アドバイス・知恵をお授けください。よろしくお願いいたします。